女性の弓道着・袴の選び方|サイズ・インナー・男性用との違い

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女性の弓道着・袴の選び方(サイズ・インナー・男性用との違い)

弓道を始めることになって、弓道着を見てみたら「女性用」「男性用」と分かれている。何が違うのか、どのサイズを選べばいいのか、下には何を着ればいいのか。買う前に気になることは意外と多いですよね。

女性用の弓道着は、男性用と作りが少し違います。この記事は、弓具店の説明や商品ページ、女性の経験者の声を読み比べて、女性が選ぶときに気をつけたいところを整理したものです。

先に結論を書いておくと、上衣は脇の閉じた女性用、袴は腰板のない女性用を、ウエストからくるぶしまでの長さで選ぶのが基本です。色は上衣が白、袴は黒か紺。最初の袴はポリエステルの馬乗り型で十分だそうです。下に着るものは、無地で、上衣から透けにくい色を選んでおくと安心です。

この記事でわかること
  • 女性の弓道着でそろえるものと、男性用との違い
  • 女性用の上衣と袴のサイズ・形・色・値段の選び方
  • 弓道着の下に着るインナーと、透けや胸元のはだけの対策
  • 髪・アクセサリー・爪など、稽古の前に整えておくこと
目次

女性の弓道着でそろえるもの|男性との違いは3つ

弓道の稽古で着るのは、男女とも上衣(道着)・袴・帯・足袋の4点です。女性はこれに胸当てが加わります。

品目女性用で変わるところ値段の目安
上衣(道着)脇が閉じている。身幅や袖口がやや小さめ3,600〜4,400円
袴後ろの腰板がない。ウエストの高さで着ける6,000〜1万円
帯角帯は女性には長め。短いものや伊達締めを使う人も1,700〜2,600円
足袋男女の違いはなし。白足袋1,100〜1,500円
胸当て女性は用意するのが基本600〜1,100円
値段は弓具店の通販サイトの掲載価格(2026年10月時点)

男性用との違いをまとめると、上衣の脇が閉じていること、袴に腰板がないこと、胸当てを着けることの3つです。着ける位置も違っていて、男性は腰骨のあたりで袴を締めるのに対し、女性はウエストのあたりで締めます。着る手順や紐の結び方の違いは、弓道着・袴の着方|男女別の手順と帯の結び方にまとめています。

弓具店の説明では、上衣は男性用・女性用のどちらを着てもかまわないそうです。一方で袴は、形も丈の測り方も男女で違うので、女性用(または男女兼用の表示があるもの)を選ぶのが無難です。

一式をそろえるなら、弓具店が組んでいる女性用のセットがいちばん楽です。上衣・袴・帯・足袋に胸当てまで入った6点セットが多く、買い忘れがありません。男女共通の選び方や値段の相場は、弓道着の選び方で詳しく書いています。

女性用の上衣(道着)の選び方|サイズと胸元のはだけ

女性用の上衣が「脇の閉じた作り」になっているのには理由があります。男性用のように脇が開いていると、腕を上げたときなどに、脇から下着が見えてしまうことがあるからです。女性用の弓道着を作っている弓具店も、女性の悩みとしてこの点を挙げていました。

サイズは身長の表で選ぶ。ふだんより小さめが合うことも

女性用の上衣は、男性用より身幅と袖口が少し小さめの作りです。それでも弓道の上衣は洋服より大きめに作られているので、女性はふだんの服より1〜2サイズ小さめが合うことが多い、と弓具店は説明しています。ふだんと同じサイズだと、胸元や袖口が大きくなりがちなのだそうです。

大きすぎると胸元が開きやすく、着くずれもしやすいので、迷ったら小さいほうを選ぶのが無難なようです。きついと感じたら、上衣の紐の結び具合で少し調整できます。できれば試着してから決めたいところで、通販で買うときはサイズ交換の条件を先に確かめておくと安心です。

女性の経験者や弓具店の話で目にするのが、矢を拾うときや礼をしたときに、胸元の合わせがはだけてしまうという悩みです。上衣の紐をしっかり結び、帯で押さえておくのが基本の対策です。

なかには、胸元がはだけにくいよう、紐の位置を工夫した女性用の上衣を作っている弓具店もあります。最初の1枚は定番の女性用で十分ですが、はだけがどうしても気になる人は、そういう選び方もあるということで。

素材と色:白の通年用が定番

上衣は白が基本で、最初の1枚は綿とポリエステルの混紡の通年用が定番です。夏用の薄手の上衣は涼しい反面、下に着ているものが透けやすいといわれています。透けが気になる人は、最初は通年用を選んでおき、夏用はあとから足すくらいがよさそうです。

女性用の袴の選び方|号数・形・色

たたんだ紺の袴と、十字に重ねてまとめた紐

号数は「ウエストからくるぶしまで」で選ぶ

袴の「24号」といった数字は、紐下(ひもした)の長さです。前の紐の下から裾までの長さのことで、1号ちがうと約3.8cm変わります。

女性は袴をウエストのあたりで着けるので、ウエストからくるぶしまでの長さを測り、それに合う号数を選びます。締める位置が男性より高いぶん、同じ身長でも女性のほうが号数は大きくなるのがふつうです。たとえば身長155〜160cmの女性なら、24号前後が目安になります。

身長ごとの号数の早見表は、弓道着の選び方の袴の見出しに載せています。ただ、身長の目安は店によって1号ほどずれるので、最後は買う店のサイズ表で確かめてください。成長期の中高生なら、少し長めを買って裾を縫いとめておく方法もあるそうです。

形は馬乗り型が基本。行灯型もある

袴には、中がズボンのように分かれた馬乗り(うまのり)型と、スカートのような行灯(あんどん)型があります。弓具店で女性用として並んでいる袴は馬乗り型が中心で、行灯型を扱う店もある、という感じです。

行灯型は裾をまとめて持ち上げやすく、トイレが楽だという声もあります。ただ、稽古で行灯型を着ていいかは道場や学校によって考え方が違うようなので、買う前に先生や先輩に一度聞いておくのが確実です。迷ったら馬乗り型を選んでおけば、まず困ることはないと思います。

色は黒か紺。あとは生地で選ぶ

袴の色は黒か紺です。弓道部などでは部で色をそろえているところもあるので、入部したばかりなら案内を待ってから買うほうが安心です。

色に大きな選択肢がないぶん、値段の差は生地で決まります。女性用の袴を弓具店の掲載価格で見ると、だいたい次のような帯でした。

生地特徴値段の目安
ポリエステル(通年用)いちばんの定番。家で洗えてシワになりにくい6,000〜1万円ほど
ポリエステル(夏用の薄手)軽くて涼しい。通年用に足す2枚目に7,000〜1万円ほど
楊柳・トロピカルなど表面に風合いのある生地。見た目の上品さで選ぶ人も1万〜1万5,000円ほど
ブロード織・ポプリンなど張りのある上質な生地1万7,000〜2万円ほど
女性用・男女兼用の袴の弓具店掲載価格(2026年10月時点)

最初の1枚は、ポリエステルの通年用で、「奥ヒダステッチ入り」と書かれたものが扱いやすいと思います。ヒダの内側にミシンがかけてあり、折り目がそろいやすく、たたむのも楽になります。洗い方やたたみ方は弓道の袴のたたみ方と洗濯方法にまとめています。

女性用の弓道着セットと袴

翠山弓具店の女性用6点セット(上衣・袴・足袋・帯・胸当て・専用バッグ)15,400円。袴だけなら、山武弓具店の奥ヒダステッチ入り 通年用 馬乗り袴(男性用・女性用 21〜26号)9,100円。どちらも送料無料(2026年10月時点・楽天市場)。サイズは商品ページのサイズ表で確認してください。

帯と胸当て|女性は長さと位置に気をつける

帯は、男女とも角帯を使うのが一般的です。ただ、標準の角帯は長さが約4mあり、女性には長すぎることが多いようです。短め(約3m)のものを選ぶか、余ったぶんを切って使う人もいます。セットについてくる角帯も、長ければ端を切って調整するよう案内されていました。

教室によっては、女性は角帯ではなく伊達締めを使うこともあるそうで、入門者の女性向けに伊達締めをすすめている弓具店もあります。どちらにするかは、教わる先生のやり方に合わせるのがいちばんです。帯の種類ごとの長さや値段は弓道の帯の選び方にまとめています。

胸当ては、矢を放ったあとに弦が胸に当たるのを防ぐもので、女性は用意するのが基本です。女性用の弓道着セットには、たいてい入っています。選び方や付け方、向きは弓道の胸当ての選び方と付け方|向き・紐の結び方・男性は?で詳しく書きました。

弓道着の下に着るもの|インナーと透けの対策

上衣の下には、無地のTシャツや肌着を着るのが基本です。これは男女とも同じで、襟付きのものやハイネックは襟元から見えてしまうので避けます。

女性の場合に気になるのが、白い上衣から下着が透けないかだと思います。女性用の弓道着を作っている弓具店も、色の淡い上衣や夏用の薄手の上衣は透けやすいので、下に1枚着ることをすすめていました。

では何色ならいいのか。下着メーカーの検証によると、白い服の下で透けにくいのは肌の色になじむベージュ系の下着だそうです。白や黒は肌との色の差が大きいぶん、かえって形が浮いて見えやすいとのこと。その上に着るTシャツは、白・グレー・紺・黒など無地で目立たないものを着ている人が多いようです。透けが気になるなら、下着をベージュ系にしておくと安心、という声が多く見られました。

部活では、インナーの色が白・黒・紺などに決まっていることもあるので、先輩や顧問の先生に確かめておくと確実です。

袖については、ぴったりしたインナーを選んでいるという経験者もいます。ゆったりした袖は、弦に当たることがあるからだそうです。冬は長袖のインナーを重ねる人も多く、昇段審査ではインナーが上衣から見えないように気をつける、という声もありました。審査の服装は弓道の審査とはもあわせてどうぞ。

女性の身だしなみ|髪・アクセサリー・爪

弓道着とあわせて、稽古の前に整えておきたいのが身だしなみです。どれも男女共通の話ですが、髪やネイルは女性のほうが気にかける場面が多そうなので、まとめておきます。

髪は、長ければ一つにまとめます。弦や矢が髪に引っかかると危ないからです。中学校の武道の指導書でも、安全面の注意として「長い髪は束ね、ピンは使わない」と書かれていました。部活によっては、髪が頬にかからないようにまとめる、という決まりを置いているところもあります。

アクセサリーは、ピアス・イヤリング・ネックレス・指輪・腕時計などを稽古の前に外します。弦に巻き込んだり、矢が引っかかったりする心配があるためです。

爪は短めに切っておくように、と案内している教室があります。色の目立つマニキュアやネイルも、稽古では控えるようすすめられています。

このあたりは、教室や部ごとに決まりがあることも多いので、決まりがあればそちらが優先です。

女性の弓道着でよくある質問

Q. 女性が男性用の上衣を着てもいいですか?

弓具店の説明では、上衣は男性用・女性用のどちらを着てもかまわないとされています。ただ、男性用は脇が開いているので、腕を上げたときの見え方が気になる人は女性用のほうが安心です。袴は形と測り方が違うので、女性用か男女兼用を選んでください。

Q. かわいい弓道着はありますか?

上衣は白、袴は黒か紺が基本なので、色で選べる余地はあまり大きくありません。そのぶん、袴の生地の風合い、帯の色や柄(セットの角帯でも何色かから選べるものがあります)、弓道着を入れる袋、矢筒あたりで好みを出す人が多いようです。矢筒の選び方は弓道の矢筒の選び方にまとめています。

Q. 審査で着物を着るのは何段からですか?

全日本弓道連盟(全弓連)の審査規程では、和服が必要になるのは五段以上と称号(錬士・教士)の審査からです。それまでは弓道着で受けられます。着物の色や紋については、審査会や先生の案内を確認してください。段位の仕組みは弓道の段位一覧に書いています。

Q. 生理の日、袴でトイレに行くのが心配です。

女性用の弓道着を作っている弓具店も、生理の日は袴だとトイレが大変、という声を挙げていました。馬乗り型の袴は、紐をほどくか、裾を大きくたくし上げる必要があります。袖と袴の裾を順に帯に挟み込む、着物クリップで留める、といったやり方が紹介されているので、一度家で試しておくと慌てずにすみます。休憩のタイミングで早めに行っておく、という人もいるようです。体調がつらい日は無理をせず、先生に一言伝えておくと安心です。

まとめ|女性用の袴をウエストからの長さで選び、下に着るものまで決めておく

女性の弓道着は、上衣の脇が閉じていて、袴に腰板がなく、胸当てを着ける。男性用との違いはこの3つです。袴はウエストからくるぶしまでの長さで号数を選び、最初はポリエステルの通年用で十分。上衣は大きすぎないサイズを選ぶと、着くずれしにくくなります。

下に着るものは、無地で透けにくい色のものを。髪をまとめ、アクセサリーを外しておけば、準備はひととおりそろいます。

胸当て入りの女性用弓道着セット

翠山弓具店の女性用6点セット(上衣・袴・足袋・帯・胸当て・専用バッグ)15,400円・送料無料(2026年10月時点・楽天市場)。上衣と袴のサイズは商品ページのサイズ表で確認してください。

着る手順は弓道着・袴の着方|男女別の手順と帯の結び方、胸当ては弓道の胸当ての選び方と付け方もあわせてどうぞ。

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この記事を書いた人

大人になってから弓道を始めた初心者です。以前は抜刀の教室に通っていました。道具の選び方も作法も、はじめは何もわからず調べる毎日。同じところでつまずく人のために、調べてわかったことを一つずつ整理しています。

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