弓道の足袋の選び方|サイズ・こはぜ・素材と値段【2026】

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弓道の足袋って、白ならなんでもいいのかな。「弓道用」と書かれた足袋と、着物用の足袋は何が違うんだろう。サイズは靴と同じでいいの? 足袋を買う段になって、こんなところで迷う人は多いと思います。

わたしは、以前通っていた抜刀の教室で使っていた足袋を、いまもそのまま履いています。なのでこの記事は、これから足袋を買う人のために、足袋メーカーや弓具店の説明を読み比べて分かったことをまとめました。

先に結論です。弓道の足袋は白が基本で、白い足袋なら着物用のものでも使えます。最初の1足は、4枚こはぜ・綿の通年用で、1,000円台から買えます。サイズは靴より0.5cmほど小さめが目安。汚れやすいので、洗い替えを入れて2足あると安心です。

この記事でわかること
  • 弓道の足袋の色の決まりと、「弓道用」と普通の足袋の違い
  • サイズ・こはぜ・素材の選び方
  • 通年用・ストレッチ・冬用・夏用の値段の目安(2026年10月時点)
  • 足袋が滑る・こはぜが外れるときの対策と、白さを保つ洗い方
目次

弓道の足袋は「白」が基本|弓道用と普通の足袋の違い

弓道の稽古で履く白い足袋の一足

稽古・審査・試合は白足袋

弓道の服装は、白い上衣(道着)・袴・白足袋が原則です。全日本弓道連盟(全弓連)の初心者向けの案内にもそう書かれていて、試合の服装を決めた競技規則でも、足袋は「白足袋」とされています。

つまり、稽古でも審査でも試合でも、白い足袋を1足持っていれば困ることはありません。柄や色のついた足袋を選ぶ理由は、弓道ではほとんどないと思います。

「弓道用の足袋」は何が違う?

弓具店の通販を見ると「弓道足袋」「弓道用」と書かれた足袋がたくさん並んでいます。ただ、形は着物で履く足袋と同じで、弓道専用の特別な規格があるわけではありません。家にある白足袋や、呉服店で買った足袋でも稽古に使えます。

違いがあるとすれば、作りの細かいところです。弓具店が扱う足袋には、底を綿にして滑りにくくしたものや、稽古で何度も洗うことを考えて丈夫に作ったものが多く見られます。弓道は道場の床で踏ん張ったり、すり足で歩いたりするので、そこに合わせた選び方をしている、というくらいの違いです。

体験や初心者教室は白い靴下でもいい?

1日だけの体験や、初心者教室のはじめのうちは、動きやすい服に白い靴下で参加できるところもあります。足袋が要るかどうかは募集要項に書かれていることが多いので、申し込むときに見ておくと安心です。体験の探し方は弓道体験ができる場所、教室の探し方は近くの弓道教室の探し方にまとめています。

弓道着一式をそろえる段階になったら、足袋もそのタイミングで買えば十分です。弓道着全体の選び方は弓道着の選び方|上衣・袴・帯・足袋の基本セットと相場にあります。

弓道の足袋の選び方|サイズ・こはぜ・素材の3つ

足袋を選ぶときに見るところは、サイズ・こはぜの枚数・素材の3つです。迷ったときの答えを先に図にまとめておきます。

弓道の足袋の選び方の早見。サイズは靴より0.5cmほど小さめ、こはぜは4枚、素材は綿か綿混の通年用が迷ったときの目安

サイズ|靴より0.5cmほど小さめが目安

足袋のサイズは、靴と同じcm表記で0.5cm刻みです。足袋メーカーの案内では、ふだん履いている靴より0.5cmほど小さいサイズが目安とされています。足袋は、しわが寄らずにぴったり合っているほうがきれいに見えるからです。

大きすぎる足袋は、つま先が余ってしわになったり、すり足のときに中で足が動いたりします。反対に、きつすぎると指が痛くなって稽古に集中できません。綿の足袋は洗うと少し縮むことも頭に入れておくと、サイズで迷ったときの判断材料になります。

足の幅が広い人や甲が高い人は、伸びる素材のストレッチ足袋や、足首まわりを広めに作った足袋を選ぶと楽です。ストレッチ足袋は「S・M・L」のように幅のあるサイズ表記のものもあります。いずれにしても、最後は買う店のサイズ表で確かめてください。

こはぜ|4枚が一般的。5枚は足首まで深い

こはぜは、足袋のかかと側についている爪形の留め具です。弓具店の足袋は4枚こはぜが中心で、通年用の定番は4枚のものが多く見られます。

5枚こはぜは、足首を覆う部分が1.5cmほど高くなり、袴の裾から素肌が見えにくくなります。足袋メーカーの説明では、4枚と5枚のどちらにするかに正式な決まりはなく、履き心地で選んでよいとされています。弓道の稽古や審査でも、枚数を指定した決まりは見当たりませんでした。最初は4枚で十分です。

「5枚にすれば外れにくくなるのでは?」と思う人もいるかもしれません。5枚は足首まで覆うぶん、しっかり締まる感じにはなりますが、5枚にすれば外れなくなる、というものではなさそうです。外れやすさには、枚数よりもサイズや留め方のほうが関係しているようです(あとのこはぜが外れてくるときはにまとめています)。

素材|綿・ポリエステル混・ストレッチの違い

素材特徴向いている人
綿(ブロード・キャラコなど)汗を吸いやすく、底が滑りにくい。洗うと少し縮み、しわになりやすいはじめての1足を買う人
ポリエステル混(表地)丈夫で縮みにくく、しわになりにくい。底は綿のものが多い洗濯の回数が多い人・部活
ストレッチ(ナイロンなど)足に沿って伸びる。底の素材で滑りやすさが変わる幅広・甲高の人、足袋がきつく感じる人

ストレッチ足袋は履きやすい反面、底まで化学繊維だと、道場の床で滑りやすいと感じる人もいるようです。弓具店のストレッチ足袋には、表はストレッチ、底は綿という作りのものが多くあります。選ぶときは底の素材も見ておくと失敗しにくいと思います。

弓道の足袋の値段|通年用・ストレッチ・冬用・夏用の目安

弓具店の通販で売られている足袋の値段を、種類ごとにまとめるとこうなります。

種類どんなものか値段の目安(1足)
通年用綿・ポリエステル混の白足袋。4枚こはぜが中心1,100〜1,700円ほど
ストレッチ・滑りにくい底足に沿う素材。5枚こはぜのものも多い1,300〜3,000円ほど
冬用裏地がネル(起毛)や発熱素材で暖かい1,100〜4,400円ほど
夏用麻の足袋で、汗をかいても蒸れにくい4,000円ほど
足袋カバー足袋の上から重ねて履く。滑り止め付きもある600〜1,700円ほど
弓具店の通販サイトの掲載価格(2026年10月時点・税込)

最初の1足は通年用で十分

はじめて買うなら、通年用の白足袋(4枚こはぜ)を1,000円台で選べば困りません。何度も洗うものなので、高いものを1足よりも、手ごろなものを2足のほうが使いやすいと思います。弓具店によっては、2足・3足のセットを少し安く売っています。

通年用の白足袋(4枚こはぜ)

山武弓具店のブロード足袋(晒裏・4枚こはぜ・22.0〜28.0cm)は1足1,320円から、洗い替えにちょうどいい2足セットは2,540円から。どちらも送料別(2026年10月時点・楽天市場)。サイズは商品ページで確認してください。

冬用・夏用・足袋カバーは必要になってから

冬の道場は、板の間から足先が冷えます。寒さが気になってきたら、裏地が起毛になった冬用の足袋を足すのがひとつの手です。夏は反対に、麻の足袋が涼しく履けます。

どちらも、最初から全部そろえる必要はありません。通年用で稽古を始めてみて、季節ごとに困ったことが出てきたら買い足すくらいで十分です。

足袋が滑る・こはぜが外れるときは|対策と洗い方

滑るときは底の素材と足袋カバーを見直す

足踏みのときに足が滑る気がする。そんなときは、まず足袋の底の素材を確かめてみてください。綿の底は滑りにくい、と説明している弓具店もあります。滑り止めの加工をした底の足袋も売られています。

もうひとつの方法が、足袋の上から重ねて履く足袋カバーです。弓具店では、底に滑り止めがついたものと、ついていないものが売られています。汚れや雨よけ、冬の冷え対策に使う人もいます。

ただ、審査や試合で足袋カバーを着けたまま立ってよいかについては、はっきりした決まりが見つかりませんでした。大事な場面で使いたいときは、所属している道場の先生や、大会の要項で確かめておくと安心です。

こはぜが外れてくるときは留め方とサイズを見直す

実はわたしも、抜刀のころから履いている足袋で、上のほうのこはぜが外れて、ぺろっとめくれてくることがよくありました。脱げるほどではないのですが、地味に面倒なんですよね。何度も洗ったあとほど多かった気がします。

調べてみると、同じことで困っている人はほかにもいるようで、こはぜを外れにくくする工夫を紹介している記事や動画も見つかりました。原因として挙げられているのは、足首まわりの生地のゆるみと、こはぜの留め方が浅いことです。

  • こはぜは一番下から順に留め、掛け糸にしっかり差し込む
  • 一番上まで留めたら、足袋全体を後ろへ引くようにして足に沿わせる
  • 掛け糸は2列ついていることが多く、基本は外側の列、きつくて留めにくいときだけ内側の列に掛けると案内されています。ゆるいと感じたら、内側に掛けたままになっていないか確かめる
  • それでもゆるいなら、サイズや足首まわりの型を見直す。掛け糸に糸を足して、留まりやすくしている人もいる

足袋は履いているうちに生地が伸びてゆるくなる、という和装の稽古をしている人の話もあります。外れやすくなってきたら、留め方とあわせて、足袋そのものが足に合っているかを一度見直してみてください。

足袋の洗い方|足裏を先に洗ってから洗濯機へ

白い足袋は、1回の稽古でも足の裏がうっすら黒くなります。足袋メーカーの案内をもとに、洗い方の流れをまとめるとこうです。

  1. 汚れが軽いうちに、洗剤を溶かしたぬるま湯でもみ洗いする。足の裏の汚れはブラシで落とす
  2. 洗濯機を使うなら、洗濯ネットに入れて手洗いコースなどの弱い水流で洗う。色物とは分ける
  3. 干す前に底を縦方向によく引っぱって形を整える(縮みが少なくなる)
  4. 日陰で干す。乾燥機は縮みの原因になるので使わない

塩素系の漂白剤は使わないように、とも書かれています。汚れは時間がたつほど落ちにくくなるので、稽古から帰ったら早めに洗うのがいちばんの近道です。上衣や袴の洗い方は弓道着・袴のたたみ方と洗濯にまとめています。

足袋はどこで買う?|弓具店・通販・弓道着のセット

足袋は、弓具店の店頭でも通販でも買えます。白足袋なら呉服店や和装小物の店でも手に入るので、近くに弓具店がなくても困りません。サイズが不安な人は、店頭で履いて確かめられる弓具店や呉服店が安心です。

弓道着一式をまだ持っていない人は、足袋が入った弓道着のセットを選ぶ手もあります。弓具店の初心者向けセットには、足袋が入ったものがあります。セットの中身と値段は弓道着の選び方に、女性の弓道着については女性の弓道着・袴の選び方にまとめています。弓具店の選び方は弓道具店の探し方もどうぞ。

よくある質問

Q. 足袋は何足あればいいですか?

2足あると安心です。白い足袋は汚れやすく、洗っても乾くまで履けません。週1回の稽古でも、洗い替えがあると「乾いていない」で困ることがなくなります。

Q. 審査は新しい足袋で受けたほうがいいですか?

必ず新品でなければいけない、という決まりは見当たりません。ただ、弓具店の案内では、審査にはできるだけきれいな足袋で臨むよう、また汚れやすいので予備を持っていくと安心、とすすめられていました。審査の流れと持ち物は弓道の審査とはにまとめています。

Q. 雪駄(せった)は必要ですか?

なくても稽古はできます。道場の出入りや移動のときに雪駄を履く人もいて、弓具店でも扱っています。弓具店の説明では、弓道で履くなら白い鼻緒のものが好ましいとされています。

Q. 部活の子どもの足袋はどう選べばいいですか?

選び方は大人と同じで、白の通年用を2足ほどが目安です。成長期は足のサイズが変わりやすいので、まとめ買いはほどほどに。高校の大会では、足袋を含めた服装を学校ごとにそろえるよう決めているところもあるので、顧問の先生や先輩に一度聞いておくと確実です。部活の費用全体は弓道部とはにまとめています。

まとめ|最初は白の通年用を2足。サイズは靴より少し小さめ

弓道の足袋は白が基本で、着物用の白足袋でも使えます。最初は4枚こはぜの通年用(綿か綿混)を、靴より0.5cmほど小さめのサイズで2足。これで稽古も審査も困りません。

幅広や甲高で足袋がきつく感じる人はストレッチ足袋を、冬の冷えや夏の蒸れが気になってきたら季節用の足袋を、あとから足していけば十分です。足袋を履く順番も含めた弓道着の着方は弓道着・袴の着方で手順にしています。

通年用の白足袋(4枚こはぜ)

1足1,320円から、2足セット2,540円から(山武弓具店のブロード足袋・晒裏・22.0〜28.0cm。2026年10月時点・楽天市場・送料別)。

弓道を始めるときにそろえる道具全体は、弓道の道具一覧で整理しています。

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この記事を書いた人

大人になってから弓道を始めた初心者です。以前は抜刀の教室に通っていました。道具の選び方も作法も、はじめは何もわからず調べる毎日。同じところでつまずく人のために、調べてわかったことを一つずつ整理しています。

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