「近くの弓道教室」で検索してみたら、出てくるのは観光向けの弓道体験や、ほかの地域の教室のまとめばかり。自分の住んでいる町で習えるところが、なかなか見つからない。そんな人もいるのではないでしょうか。
わたしも、いまは地域の弓道連盟の初心者教室に通っていますが、申し込むまではどこに問い合わせればいいのか分からず、しばらく調べるだけで終わっていました。
流れが変わったのは、全日本弓道連盟(全弓連)の「全国弓道場マップ」で、家から通える公営の弓道場を見つけてからです。そこで稽古している区の弓道連盟のサイトを開いたら、初心者教室の募集がちゃんと載っていました。
なので結論はこうです。近くの弓道教室は「教室」からではなく「弓道場」から探すのが早い。
- 全国弓道場マップで、通える弓道場を見つける
- その市区町村の連盟や弓道場の「初心者教室」の告知を探す
- 見つからなければ、弓道場か連盟に電話して次の募集を聞く
この3つで、たいていの地域は見つかります。
- 近くの弓道教室を見つける3つの手順
- 全国弓道場マップの使い方と、マップだけでは分からないこと
- 告知が見つからない・募集が終わっていたときの聞き方
- 地域別の探す入口と、子どもの教室の探し方
近くの弓道教室は「弓道場」から探すのが早い
弓道は、28m先の的に向かって矢を射る場所がないとできません。だから教室も、必ずどこかの弓道場で開かれています。先に「通える弓道場」を決めてしまえば、あとはそこで教室を開いている団体をたどるだけです。
教室を開いているのは、主に市区町村の弓道連盟、弓道場を管理している団体、そして弓道会や民間の道場です。それぞれの違いや、申し込む前に知っておきたい募集の時期・条件は、大人から弓道を始めるには|教室の探し方・費用・最初の3か月の流れにまとめました。この記事では、その教室を自分の地域で実際に見つける手順に絞ります。

ひとつ先に分けておきたいのが、予約サイトに並んでいる「弓道体験」です。あれは観光向けに1回で弓を引けるように組まれた体験で、続けて習う教室とは別ものです。1回だけ試してみたい人には楽しい入口なので、気になる人は弓道体験ができる場所のほうを見てください。
手順1|全国弓道場マップで、通える弓道場を見つける
最初に開くのは、全弓連の全国弓道場マップです。公営・私営あわせて全国1,000か所以上の弓道場が載っていて、道場名・都道府県・市区町村から探せます。全弓連の「弓道を始めたい方」の案内でも、まずこのマップで近くの道場を探すようにすすめられています。
地図で見ると、意外なところに弓道場があったりします。体育館や武道館の一角にあると、外からは気づきにくいんですよね。
自宅と職場、両方の近くを見ておく
市区町村の初心者教室は、「在住・在勤」を条件にしているものが多いです。住んでいる町だけでなく、職場のある町の教室にも申し込めることがあります。
平日の夜に通うなら職場の近く、土日に通うなら家の近く。マップでは両方の周りを見ておくと、候補が倍に増えます。
マップだけでは分からないこと
マップは、近くの弓道場を見つけるためのものです。その弓道場で初心者教室を開いているか、いつ募集するかは、次の手順で調べます。
もうひとつ、マップの電話番号は、弓道場そのものではなく、施設の管理事務所やスポーツセンターのものもあります。電話するときは「弓道の初心者教室について聞きたい」と最初に言うと話が早いです。
県の弓道連盟のサイトに「県内道場一覧」がある地域なら、そちらもあわせて見てください。弓道場を使っている団体の名前まで載っていることがあり、次の手順の手がかりになります(下の地域別の表にまとめました)。
手順2|その地域の「初心者教室」の告知を探す
通えそうな弓道場が見つかったら、その市区町村で開かれている初心者教室の告知を探します。
検索の言葉は「市区町村名+弓道+初心者教室」
「近くの弓道教室」ではなく、地名を入れて「◯◯市 弓道 初心者教室」で検索するのがいちばん効きます。ほかに、こんな言葉でも探してみてください。
- 「◯◯市 弓道連盟」「◯◯区 弓道連盟」
- 「(弓道場の名前) 弓道教室」
- 「◯◯市 弓道 体験会」
教室の名前は「弓道教室」「初心者弓道教室」「弓道体験教室」などばらばらです。名前にこだわらず、「初心者向け」「未経験者向け」と書いてあるものを拾っていきます。
告知が載る場所は4つ
初心者教室の募集は、だいたい次のどこかに出ます。
- 市区町村や県の弓道連盟のサイト:埼玉県弓道連盟のように、弓道場ごとの教室の問い合わせ先をまとめている県もあります
- 市報・区報と自治体のサイト:福岡市の市政だよりには、区の体育館で開く初心者教室の募集が載っていました
- スポーツ協会のサイト:京都市スポーツ協会の教室一覧には、市の武道センターで開く弓道の体験教室があります
- 弓道場を管理している団体のサイト:大阪城弓道場のように、管理している団体が初級の教室を開いているところもあります
わたしの場合は、マップで見つけた弓道場から区の弓道連盟のサイトにたどり着いて、そこで募集を見つけました。市報や区報は紙で配られるだけでなく、自治体のサイトにも同じものが載っているので、検索で引っかかることも多いです。
告知で見るところ
告知を見つけたら、まず対象・日程・申込の締切の3つを見ます。
- 対象:年齢(「16歳以上」「18歳以上」など)と、在住・在勤の条件
- 日程:回数・曜日・時間。全日程に出られることを条件にしている教室もある
- 申込:方法(はがき・メール・申込フォーム)と締切、定員と抽選の有無
受講料や服装、教室で何をするかは、大人から弓道を始めるにはにまとめたので、そちらも読んでおくと安心です。
手順3|見つからない・募集が終わっていたら、電話で聞く
告知が見つからなくても、教室がないとは限りません。募集が終わったあとで、ページから消えているだけということもよくあります。そういうときは、弓道場か連盟に直接聞くのがいちばん早いです。全弓連の案内でも、道場に直接連絡して弓道教室のことを聞くように書かれていて、時期によっては待つこともある、とされています。
電話で聞くこと
聞くことは、だいたいこのくらいです。
- 初心者向けの教室はあるか
- 次の募集はいつごろか(どこに告知が出るか)
- 見学はできるか
- 教室の時期以外に、初心者を受け入れている会があるか
電話に出たのが施設の管理事務所なら、教室を担当している連盟や弓道会の連絡先を聞けば大丈夫です。弓道会の中には、教室の時期と関係なく、見学を経て初心者を受け入れているところもあります。
県の弓道連盟に問い合わせる
どの弓道場に聞けばいいかも分からないときは、県の弓道連盟に問い合わせる方法もあります。全弓連のサイトの加盟団体のページに、都道府県の連盟の連絡先とサイトが載っています。東京都弓道連盟のように、地域ごとの窓口を案内しているところもあります。
次の募集まで待つあいだにできること
年1回の募集が終わったばかりだと、次まで1年近く待つこともあります。その間にできることもあります。
ひとつは、隣の市区町村の教室も調べること。在勤で申し込める教室なら、職場のある町も候補になります。もうひとつは、見学に行くこと。道場の雰囲気が分かると、待つ間の気持ちも変わってきます。
自治体や連盟の1日だけの体験会がある地域なら、それに出てみるのもいい方法です。待ちきれずに道具を先に買って自己流で始めるのは、安全の面でもおすすめしません。
「とりあえず一度弓を引いてみたい」なら、観光向けの体験施設で1回引いてみるのもありです。教室とは別ものと分かったうえでなら、楽しい寄り道になると思います。
1回だけ弓を引いてみるなら(アソビュー)
観光向けの1回完結の体験です。続けて習う教室とは別なので、プランごとに弓道か弓術(短い弓を使う別の弓の体験)か・料金・年齢の条件を確かめてから予約してください。

地域別|弓道教室を探すときの入口
県の連盟や自治体によって、情報の載せ方はけっこう違います。主な地域で「どこを見ればいいか」をまとめました。教室の名前や日程は毎年変わるので、ここでは入口だけ載せています。
| 地域 | まず見るところ | 載っていること |
|---|---|---|
| 神奈川(横浜) | 神奈川県弓道連盟「弓道を始めたい方へ」「県内道場一覧」 | 県内の弓道場の場所・電話・活動している団体。教室や体験会は市や弓道団体の案内へ |
| 埼玉 | 埼玉県弓道連盟「弓道教室情報」 | 弓道場ごとの教室の問い合わせ先(連盟・体育館・教育委員会など)。日程は空欄のことも多い |
| 愛知(名古屋) | 愛知県弓道連盟「公的道場/弓道教室」 | 市町村ごと、名古屋市は区ごとに教室を開く施設。掲載時点が数年前なので、日程は施設や広報で確認 |
| 兵庫 | 兵庫県弓道連盟「県内弓道場一覧」 | 弓道場の場所・開館時間と、活動している団体のサイト |
| 福岡 | 福岡市政だより(市のサイト) | 区の体育館で開く初心者教室の募集 |
| 東京 | 東京都弓道連盟「弓道を始めたい方」 | 区市ごとにどの地区の窓口に問い合わせるか |
| 京都 | 京都市スポーツ協会の教室一覧 | 市の武道センターで開く弓道の体験教室 |
| 大阪 | 大阪城弓道場の「弓道教室」 | 弓道場の管理団体が開く初級などの教室 |
表にない地域でも、手順は同じです。まずマップで弓道場、次に県や市の連盟のサイト、それでもなければ電話。県の連盟のサイトは、全弓連の加盟団体のページからたどれます。
東京・京都・大阪は、教室と体験の両方をまとめた記事を別に用意する予定です。
子ども・中学生の弓道教室を近くで探すなら
子どもの教室も、探し方は大人と同じです。マップで弓道場を見つけて、その市区町村の連盟や教室の告知を見ます。違うのは、対象の年齢を最初に確かめることです。
市区町村の初心者教室は、対象が「中学生以上」「16歳以上」「18歳以上」になっているものが多く、小学生が入れる教室は、高学年からのものが中心で数も限られます。何歳ごろからどんな入口があるかは、弓道は何歳から始められる?にまとめています。
中学生が入れる教室では、保護者の同意や、送り迎えができることを条件にしているところもあります。告知の「対象」の欄は、保護者の方が先に読んでおくと話が早いです。中学に弓道部がない場合の始め方は、中学生が弓道を始めるには|部活がなくても通える教室と探し方で整理しています。
高校生なら、いちばん多い入口は部活です。部活の様子は弓道部とはを見てみてください。
近くの弓道教室についてよくある質問
Q. 予約サイトの「弓道教室」とは違うのですか?
予約サイトに載っているのは、観光向けの1回の体験が中心です。続けて習いたいなら、連盟や弓道場の初心者教室を探すのが近道です。違いは弓道体験ができる場所で整理しています。
Q. 公営の弓道場で、個人で練習できますか?
個人で使える弓道場もありますが、都市部の公営弓道場では段位を持っていることなどを条件にしているところがあり、まったくの初心者がいきなり一人で使うのは難しいと思います。まずは教室で基本を教わってからです。
Q. 近くに弓道場がありません
マップで隣の市区町村まで広げて見てみてください。それでも見つからなければ、県の弓道連盟に「通える範囲で初心者を受け入れているところはあるか」と聞くのが確実です。毎週(週1〜2回)通うことになるので、無理なく通える距離かどうかも大事にしてください。
Q. 経験者です。引っ越し先で再開するには?
探し方は初心者と同じで、マップで近くの道場を探して直接連絡します。全弓連の案内でも、再開したい人に同じ方法がすすめられています。以前の段位の確認などは全弓連のよくある質問に案内があるので、そちらも見ておくと安心です。
まとめ|まず地図で弓道場を見つけて、その町の告知を探す
近くの弓道教室は、全国弓道場マップで通える弓道場を見つける → その市区町村の連盟や弓道場の告知を探す → なければ電話で次の募集を聞く、の順で探すと迷いません。家の近くと職場の近く、両方を見ておくのがコツです。
わたしも、マップで弓道場の場所が分かってから、話がやっと前に進みました。今日できるのは、マップを開いて、通えそうな弓道場を1つ見つけることです。
申し込む前に知っておきたいことと、最初の3か月の流れは大人から弓道を始めるにはに、始めるときにかかるお金は弓道にかかる費用にまとめています。
