「東京で弓道をやってみたいと思っている方」に向けてこの記事を書いています。
わたしも東京で、区の弓道連盟の初心者教室に通い始めたばかりです。申し込むまでは、どこに問い合わせればいいのか分からず、しばらく調べるだけで終わっていました。
先に結論を書いておくと、1回やってみたいだけなら予約できる体験、続けるつもりなら住んでいるか勤めている区の初心者教室です。そのあいだに、区や都の施設が開く1日だけの体験会もあります。
ちなみに、予約サイトで見つかる東京の弓道体験は、観光や記念向けに1回で完結するプランです。継続して習う教室とは別ものなので、そこを先に分けておくと迷いにくくなります。
東京では区や市の単位で初心者教室が開かれていることが多く、問い合わせの窓口は東京都弓道連盟の3つの地区に分かれています。この仕組みが分かると、探すのがぐっと楽になります。
- 東京で弓道を始める3つの入口と、選び方
- 都内で予約できる弓道体験と、1日だけの体験会
- 東京都弓道連盟の3地区から、自分の区の初心者教室をたどる方法
- 都内の弓道場の種類と、個人で使えるかどうか
東京で弓道を始める入口は3つ|体験・体験会・区の初心者教室
東京で弓道に触れる方法は、大きく分けて3つあります。
ひとつは、予約サイトから申し込む体験プラン。観光や記念向けの1回きりの体験で、空いている日を選んで予約すれば、当日は弓道着を着て的に向かえます。手軽なぶん、料金は高めです。
ふたつめは、区のスポーツ施設や都立庭園の弓道場などで開かれる1日だけの体験会・見学会。費用はかなり安いのですが、開かれる日が限られていて、抽選になることもあります。
そして、続けたい人の本命が区の初心者教室です。数週間〜数か月のコースで、基本の動作から教わります。
| 入口 | 回数 | 費用の目安 | 申し込み方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 体験プラン | 1回(約2時間) | 1万7,000円〜 | 予約サイトで日時を選ぶ | まず1回やってみたい・観光や記念に |
| 体験会・見学会 | 1日 | 保険料だけ、など少額 | 区報や都の告知を見て、Webフォーム・往復はがき(抽選も) | 安く一度試してみたい |
| 区の初心者教室 | 6〜20回ほど | 2,000〜1万円ほど | 区報などで募集を見て、往復はがき・メール(抽選も) | 続けて習いたい |
迷ったら、「1回で満足しそうか、続けたいか」で決めればいいと思います。続けたい気持ちが少しでもあるなら、区の教室の募集時期だけは先に調べておくのがおすすめです。区の教室は募集が年に1〜2回ほどで、気づいたときには締め切られていた、ということが起きやすいので。
全国の体験施設や体験会の選び方は、弓道体験ができる場所にまとめています。ここからは東京に絞って、3つの入口を順番に見ていきます。
予約してすぐ体験するなら|都内の弓道体験プラン
都内の弓道場で的を射る体験
アソビューやアクティビティジャパンで予約できる東京の弓道体験は、ツアー会社が開いている観光向けのプランです。予約すると集合場所が知らされ、都内や近郊の弓道場に集まって弓道着に着替えます。
流れは、弓と矢を選んで、弓道と射る動作の説明を受けたら、あとは80分ほどアドバイスを受けながら本物の的に向かう、というもの。全体で約2時間です。弓道場で引ける時間が長いのは、このプランのいいところですね。
料金は1人1万7,000円〜(2026年10月時点)。参加できるのは14歳からで、少人数で行われます。区の教室の全回分より高くつくので、「どんなものか一度だけ確かめたい」「旅行の記念に」という人向けだと思います。予約後に自己都合でキャンセルすると返金されない条件なので、日程は確実なところで選んでください。
東京の弓道体験を予約する(アソビュー)
都内や近郊の弓道場で、弓道着を着て本物の的を射る約2時間のプランです。集合場所は予約後に知らされます。料金・空き状況・年齢の条件はプランページで確認してください。
「半弓」の道場は、弓も距離も別物
都内には、文京区本郷の「半弓道場ゆみやさん」のように、半弓(はんきゅう)を引ける道場もあります。半弓は長さ160cmほどの短い弓で、的までは7mほど。弓道で使う2m以上の大弓とは、弓も距離も別物です。
気軽に矢を放てる楽しさはありますが、「弓道を始める前のお試し」にするなら、大弓で的に向かう体験か、次の体験会のほうが近いと思います。
安く試すなら|区や都立庭園の体験会・見学会
費用をかけずに一度試してみたいなら、区や都の施設が開く体験会が狙い目です。
たとえば港区の旧芝離宮恩賜庭園では、園内の弓道場で弓道の見学会と体験教室が開かれています(2025年・2026年とも11月)。講師の演武を見たあと、射法八節の「引分け」を体験する約90分の内容で、対象は中学生以上、費用は保険料50円(入園料は別)。事前予約制で、申し込みが多いと抽選です。
区のほうでは、練馬区のように初心者向けのスポーツ教室の中で、1日だけの弓道教室を夏に開いているところもあります。豊島区のように、夏休みに親子で参加できる弓道の体験を案内している区もあります(数日通う形の催しです)。
こうした体験会は、告知から締め切りまでが短いこともあり、気づいたら終わっていた、ということが起きがちです。区報(区のサイトにも載っています)や、都立庭園・東京都のお知らせをときどき見ておくと、見つけやすくなります。
続けるなら区の初心者教室|東京都弓道連盟の3地区から探す
東京は3つの地区に分かれている
東京の弓道連盟は、区市ごとの連盟や支部が集まって、第一地区・第二地区・第三地区の3つに分かれています。東京都弓道連盟の「弓道を始めたい方」のページでは、希望する地区の窓口に直接問い合わせるよう案内されています。

自分の住んでいる区(または職場のある区)がどの地区かを確かめて、その地区のサイトから区の連盟をたどる。マップで弓道場から探す方法(下で紹介します)と合わせて使うと見つけやすくなります。多摩地区の市は、23区の一部と同じ第三地区に入っています。
教室を開いているのは、区によって違う
ややこしいのが、初心者教室を開いている団体が区ごとにばらばらなことです。
- 区の弓道連盟が開く:渋谷区は、区の弓道連盟が主催する初心者教室を区のイベントとして案内しています
- 区やスポーツ協会が開く:中央区は区のスポーツ協会、練馬区は区のスポーツ振興課が申込先になっています
- 一般公開の時間に指導がつく:豊島区のように、教室とは別に、決まった曜日に連盟の指導員が初心者を指導しているところもあります
なので「◯◯区 弓道連盟」で探して見つからなくても、あきらめなくて大丈夫です。「◯◯区 弓道教室」「◯◯区 初心者 弓道」でも検索してみると、区のスポーツのページや区報に行き当たることがあります。
東京の初心者教室でよくある条件
2026年度に公開されている区の募集をいくつか見ると、条件にはだいたい共通点があります。
- 区内在住・在勤(在学)が条件。住んでいる区だけでなく、職場のある区の教室にも申し込めることが多い
- 対象は高校生以上・15歳以上・18歳以上など、中学生は入れないものが多い
- 回数は6回〜20回ほど。週1回の土曜や、平日の夜に週2回など、区によって通い方が違う
- 費用は2,000円〜1万円ほど(全回分)
- 申し込みは往復はがき・メール・電子申請などで、定員を超えると抽選。未経験者だけが対象だったり、過去に参加していない人が優先されたりすることもある
平日の仕事帰りに通いたい人は、夜に開いている教室か、土曜の教室かを最初に確かめると選びやすいです。たとえば中央区は平日の夜、渋谷区は土曜の午前、練馬区は土曜の午後でした(2026年度)。
申し込む前に確かめておきたいこと(服装・道具の貸し出し・教室のあとの続け方)は、大人から弓道を始めるにはにまとめています。
見つけ方は「マップで弓道場 → 区の連盟」
具体的な探し方は、全国どこでも使える3つの手順と同じです。全日本弓道連盟(全弓連)の全国弓道場マップで通える弓道場を見つけて、その区の連盟やスポーツ施設のサイト、区報で初心者教室の告知を探し、なければ電話で次の募集を聞く。
わたしも、マップで通える弓道場を見つけてから区の連盟のサイトにたどり着き、そこで募集を見つけました。手順の細かいところは近くの弓道教室の探し方にまとめています。
都内の弓道場|都営と区市の弓道場、個人で使えるか

都内の弓道場は、東京都が持つ都営の弓道場と、区や市の体育館・スポーツセンターの弓道場に分かれます。区市の弓道場は、その区の連盟の稽古や初心者教室の会場になっていることが多く、教室探しの手がかりにもなります。
| 区分 | 弓道場の例(所在地) |
|---|---|
| 都営 | 東京武道館(足立区)/駒沢オリンピック公園総合運動場(世田谷区)/小金井公園(小金井市)/旧芝離宮恩賜庭園(港区) |
| 第一地区 | 墨田区弓道場(墨田区)/江戸川区総合体育館(江戸川区)/台東リバーサイドスポーツセンター(台東区) |
| 第二地区 | 目黒区立中央体育館(目黒区)/大田区総合体育館(大田区)/東品川公園弓道場(品川区) |
| 第三地区 | 文京スポーツセンター(文京区)/小豆沢体育館 和弓場(板橋区)/町田市立総合体育館(町田市) |
ここに挙げたのは一部です。ほかの弓道場は、全弓連の全国弓道場マップで区市の名前から探せます。
個人利用には条件があることが多い
公営の弓道場は、1回数百円ほどで個人利用できるところが多いです。ただ、だれでもすぐ引けるという意味ではありません。
たとえば駒沢オリンピック公園の弓道場は、個人で使うのに施設が発行する認定証が必要です。品川区の東品川公園弓道場の案内には、「初心者のみの使用はお断り」と書かれています。段位などを条件にしている弓道場もあります。
そのいっぽうで、目黒区の中央体育館のように、一般公開の中に初心者優先の時間を設け、和弓を貸し出している(指導者付きで)弓道場もあります。指導がつくかどうかは施設によるので、わからなければ行く前に電話で聞いておくと安心です。
初心者がいきなり個人で引くのは難しい
個人利用は、基本的に自分の弓・矢・ゆがけ(弽・かけ)があって、一人で安全に引ける経験者のためのものです。弓道の矢は人に当たれば大けがになりますし、正しい引き方を知らないまま引くと、弦で腕や顔を打つこともあります。
なので順番としては、まず教室で基本を教わって、そのあと連盟や弓道会に入って弓道場で稽古する、が自然です。弓道場の個人利用については弓道体験ができる場所でも触れています。
東京で弓道を始めるときによくある質問
住んでいる区に教室がない・募集が終わっていたら?
職場のある区の教室も見てみてください。在勤でも申し込める教室が多いです。それでも見つからなければ、地区の窓口や区の連盟に、次の募集はいつか、教室がない時期にも初心者を受け入れているところはあるかを聞くのが確実です。聞き方のコツは近くの弓道教室の探し方にまとめています。
平日の夜に通える教室はありますか?
あります。中央区の教室は平日の18時半から、豊島区の連盟の初心者指導は水・金の夕方からでした(2026年度)。ただ、土日の昼に開く教室も多いので、区ごとに確かめてください。
子どもや中学生も東京で習えますか?
区の初心者教室は高校生以上が多く、小中学生が入れる教室は限られます。中学生向けには、世田谷区が区立中学校の生徒を対象に、区の弓道連盟が指導する合同練習会を開いている例もあります。何歳ごろからどんな入口があるかは弓道は何歳から始められる?に、高校の弓道部については弓道部とはにまとめています。
道具や弓道着は、最初に買う必要がありますか?
体験プランは弓道着も道具も借りられます。区の教室も道具は貸し出しのところが多く、最初は動きやすい服装と靴下で参加できるのがふつうです。弓道着は続けると決めてからで間に合います。揃えるときは弓道着の選び方を参考にしてください。
まとめ|1回なら体験、続けるなら区の教室。まず自分の区の地区を確かめる
東京で弓道を始めるなら、1回やってみたいだけなら予約できる体験プラン、安く一度試すなら体験会、続けるなら区の初心者教室です。区の教室は、東京都弓道連盟の3地区のどこに自分の区が入っているかを確かめて、区の連盟や区報で募集を探します。
東京で電車に乗っていると、弓を抱えた学生をよく見かけます。わたしは始める前からそれが気になっていました。区の教室は思ったより身近なところで開かれているので、まずは自分の区の募集を一度のぞいてみてください。
全国共通の教室の探し方は近くの弓道教室の探し方、大人から始めるときの流れは大人から弓道を始めるには、始めるときにかかるお金は弓道にかかる費用にまとめています。
